昨日の夕刊より

そういえば昨日の朝日新聞の夕刊にDMVの記事が載っていました。

新型車両、1台で道路も線路も 乗りたい自治体行列


 JR北海道が開発中のデュアル・モード・ビークルDMV)に「試乗したい」という申し込みが全国から殺到している。線路も道路も走れる世界のどこにもない乗り物で、新幹線とは違いコストの安さが特徴だ。赤字ローカル線の経費削減に加え、「観光客の誘致に」「福祉にも使える」と期待が膨らむ。試作車公開から1年。問い合わせは100件を超し、試乗者は1000人近くに達した。


http://www.asahi.com/national/update/0224/021.html

全国から問い合わせが来ているとは。結構期待が高まっているようです。
まだ「鉄道かバスか」の問題も解決されていませんし、これは早急な法整備が必要ですね。

 ほかに、「家庭をバスで回ってお年寄りを乗せ、線路を走って病院や福祉施設を往復できないか」(静岡県富士市、「出雲大社への参拝客の足として使える」(島根県大社町)という感想がJR北海道に寄せられている。

というわけで富士市が全国区になっちゃいましたよ。
でも富士市では病院や福祉施設は駅のそばにはなかったような・・・w
公共交通の活性化や新富士駅アクセスの向上の方が主な目的だったはずですが。

将来は連結して走らせるのが目標だ。

うわー、こういうのは鉄道趣味的にかなり面白いですね。
DMV同士の連結はもちろんですが、既存の鉄道車両との連結も是非見てみたいです。
・・・でもDMVはエンジン駆動、「電車」との連結はなかなか難しそうですね。
DMV同士の連結だと線路内は連結協調運転、道路では続行運転みたいになるんでしょうか。

DMV関連で富士市の動きをいくつか

富士市の公式HPにもいろいろと情報が出てきています。
まずは市長の平成17年度施政方針より。

第3に、市民生活の充実と安全・安心社会づくりについてでありますが、
 まず、市民生活の充実に向け、分散する市街地を円滑に結ぶ新交通システムとして、道路と線路の両方を走行でき、乗り継ぎの利便性が高い、「デュアル・モード・ビークル」の導入に向けた検討をさらに進めてまいります。この画期的なシステムの導入により、長年懸案となっております新富士駅と富士駅との交通アクセス問題の解消や、市東部地区から西部地区までの市街地の連携が図られ、新富士駅周辺地区の拠点機能の充実や市民の利便性が高まるなど、夢ある富士市づくりに大いに貢献できるものと期待しております。
【中略】
 第5に『安全で心地よい快適な街づくり』を進めるための施策について申し上げます。

 まず、都市交通についてでありますが、公共交通の推進を施策の重要な柱と捉え、諸事業の展開を図ってまいりますが、先ほど申し上げました新交通システムの導入検討の一環として、デュアル・モード・ビークルの研究開発を進めておりますJR北海道との連携を図り、導入に向けての実態調査や運行計画など詳細な検討を進めてまいります。
 生活交通につきましては、乗合バス路線の維持や岳南鉄道に対する支援を行うとともに、これら事業者が取り組む利用促進対策事業への新たな支援を実施いたします。なお、循環バス「ひまわり」につきましては、昨年12月、吉原中央駅循環も運行開始されましたが、西部循環と合わせ、引き続き支援してまいります。
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/hotnews/h17houshin.htm

結構市長も意気込んでいるようですね。
岳南鉄道に対する支援・・・やっぱり税金が投じられていたんですね。


で、なんとこの公共交通網整備に関して全国からパブリックコメントを募集するそうです。
そのための資料のhttp://www.city.fuji.shizuoka.jp/cityhall/soumu-b/gyousei/public/koukyou.pdfにはDMV導入は中長期の計画として位置づけられているようです。
さらに、これの14ページには新富士アクセス用DMVのルートが出ています。
DMV専用道路の敷設を検討しているようです。なるほど、これで定時性が確保できますね。
そのパブリックコメントの受付先はhttp://www.city.fuji.shizuoka.jp/cityhall/soumu-b/gyousei/public/koukyou.htmです。興味のある方は是非何か意見を送ってみてください。
私も何か案が浮かべば送ってみようかと思います。